納豆ローションを作ろう
2005年納豆の日記念
納豆ローションが話題になったのは2003年から2004年にかけてです。
最近はあまり聞きませんが、なかなか良いですよ。
納豆ローションの発明者は福岡女子大学の白石敦助教授です。
納豆のねばねばのもとであるγ-ポリグルタミン酸の研究をしておられます。
研究室の女子学生が「ポリグルタミン酸の実験後の器具洗浄で手がしっとりとする」「納豆のねばねばに触った後合成洗剤を使っても手が荒れない」と言ってたそうです。白石さん御自身の経験にも照らし、どうもこれには保湿効果がありそうだと研究したそうです。
すると、次のことが分かりました。
1. ポリグルタミン酸は皮膚表面に膜を作り、肌を守る。
2. 肌の内側の細胞を活性化させアミノ酸など天然の保湿因子を増やす。
上記1.は従来のハンドクリームやローションにもある働きですが、2番目の効果は納豆ローション特有なものです。
納豆ローションは手作りで作れます。試してみませんか?
▼材料
・納豆 50g
・水 230ml (150+80ml)
・無水エタノール 200ml(薬局で購入できます)
▼用意する道具
・計量カップ
・ローションを入れる密封可能な器
・ボウルなど2個
・箸
・濾過の道具(私はコーヒーの紙ドリップ器具を使いましたが、キッチンペーパー、ガーゼなども良いそうです。)
▼作り方
1. 納豆を箸でしっかりよくかき混ぜる。納豆のツブを崩さないように気をつけること
2.
清潔なボウルに水を150ml(納豆の3倍)をはり、1.で混ぜた納豆を入れ、ねばねばを洗い落とす。豆を潰さないこと。
3. 納豆水を濾過する。豆のカスが液に混ざらないように気をつける。(コーヒーのドリップでは時間がかかりました。)良質な納豆ローション作成には濾過を2〜3回行うと良い
4. 無水エタノールをボウルに張り、濾過水を少しずつ、箸を伝わせ、ゆっくりかき混ぜながら流し込む。箸にポリグルタミン酸が巻き付いてくる。充分巻き付けられたら、箸を上げエタノールをしっかりと切る
5. ローションの器に水を80ml入れ、箸に巻き付いたポリグルタミン酸を溶き入れる。ポリグルタミン酸はピンセットなど道具を使って箸から外すと良い。溶けにくく感じるが、時間がたてばすっかり溶ける。
▼使い方
・冷蔵庫で保存する
・肌に少量付けてアレルギーが生じないか確認する
・大豆アレルギー、アルコールにかぶれやすい人は使用しない
・傷口には塗らない
・塗ると、ヌルヌルするが乾くとサラサラする
・すぐに洗い流すと効果はない
参考図書:マキノ出版 納豆ローション
▼作ってみましたぞ
濾過する
アルコールに流し込む
ポリグルタミン酸の糸を取り出す
ポリグルタミン酸の糸を水に溶かす
出来上がりは白濁した液体
▼使ってみて
最初は納豆の臭いが少しありました。濾過をもっと丁寧にすべきだったかと反省しましたが、2,3日で何故か臭いは消えました。
最初、手に塗ってみたら、予想外にヌルヌルして気持ち悪いので、すぐ洗い流しました。
意を決して、もう一度トライしてみました。ヌルヌルしますが、乾くのを待つと、サラサラになったではありませんか?!(意外!)結構いい感じです。
かみさんも気に入ってくれて手と顔につけています。毎週作ってくれと言いますが、それはちょっとね。
*作るのが面倒な人は楽天で買えます。むやみに高価なものも多いですが下記の商品はリーズナブルですね。
うちのかみさんも自分の小遣いで買ってね。
200ml 1本
200mlの2本セット
水で薄めて使います。
3本セット
写真は3本だけど6本セット